TAAF2022コンペティション部門グランプリは『マード 私の太陽』と『語らない思い出』に決定!
2022/03/14
長編アニメーション

グランプリ
マード 私の太陽 My Sunny Maad
優秀賞
ボブ・スピット-人間なんてクソくらえ-
Bob Spit – We Do Not Like People
短編アニメーション
グランプリ
語らない思い出 Souvenir Souvenir
優秀賞
小さなカカシのものがたり Paddy

豊島区長賞
高野交差点 Takano Intersection
学生賞
HIDE AND SEEK HIDE AND SEEK
©NEGATIV_S.R.O–SACREBLEU_PRODUCTIONS–BFILM_S.R.O.–ČESKÁ_TELEVIZE–ALKAY_ANIMATION_PRAGUE_S.R.O.–GAOSHAN_PICTURES–INNERVISION_2021
ⒸShanghai Chuangpu Digital Technologies, Ltd.
©︎2021 Mizuki Ito
Ⓒ 2021. Japan Electronics College
「コンペティション部門」は、プロ・アマ問わず応募のあった、日本国内で未興行のアニメーション作品を対象としています。
60分以上の作品は長編アニメーション部門、30分未満は短編アニメーション部門となり、本年度の長編コンペティション部門には27の国と地域より31作品(昨年22作品)の応募があり、4作品がノミネート。短編コンペティション部門には57の国と地域より874作品(昨年817作品)の応募があり、32作品がノミネートされておりました。
昨年に引き続き、コンペティション部門の審査はインターネットを通じて各国の審査員とオンライン会議にて行い、長編部門・短編部門ともに受賞作品を決定いたしました。
審査結果および審査員は以下の通りです。
| 長編アニメーション | グランプリ | マード 私の太陽 英題:My Sunny Maad 監督:ミハエラ・パヴラートヴァー 製作国:チェコ・フランス・スロバキア ※東京都知事賞もあわせて授賞 |
|---|---|---|
| 優秀賞 | ボブ・スピット-人間なんてクソくらえ- 英題:Bob Spit – We Do Not Like People 監督:セザール・カブラル 製作国:ブラジル |
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| 短編アニメーション | グランプリ | 語らない思い出 英題:Souvenir Souvenir 監督:バスティアン・デュボア 製作国:フランス ※東京都知事賞もあわせて授賞 |
| 優秀賞 | 小さなカカシのものがたり 英題:Paddy 監督:ジョウ・ハオラン 製作国:中国 |
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| 豊島区長賞 | 高野交差点 英題:Takano Intersection 監督:伊藤瑞希 製作国:日本 |
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| 学生賞 | HIDE AND SEEK 英題:HIDE AND SEEK 監督:ペク・ギュリ 製作国:日本 |
TAAF2022 コンペティション部門長編アニメーション 審査員
安藤 雅司アニメーター/監督
1969年生まれ、広島県出身。1990年、研修生の二期生としてスタジオジブリ入社。宮崎駿監督作品『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)の作画監督を務めた。 2003年、フリーランスになって以降もジブリ作品に参加し、『思い出のマーニー』(2014)で作画監督と共に脚本も担当している。キャラクターデザイン・作画監督を務めた作品に、『パプリカ』(2006)、『ももへの手紙』(2012)、『君の名は。』(2016)、原画参加作品に、『イノセンス』(2004)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 :Q』(2012)などがある。初監督作品『鹿の王 ユナと約束の旅』が2022年2月公開された。
清水ハン栄治映画監督/社会活動家
1970年生まれ、横浜出身。「難しいけれど重要なことを、楽しく分かりやすく伝える」をモットーに映像、出版、教育事業を世界中で展開。北朝鮮の強制収容所問題を取り上げたアニメ初監督作品『トゥルーノース』は世界中で話題となり、人権蹂躙や人間の尊厳といった難解なテーマをエンターテイメントに昇華させ視聴者をアクティビズムに導いている。プロデュースした人権問題と戦った偉人達の伝記漫画シリーズは世界中で翻訳され教材ともなっている。現在は、地球温暖化に歯止めをかけるアニメ映画に取り組んでいる。 TED レジデント、「happy – しあわせを探すあなたへ」プロデューサー。

©Stéphane Remael
ブノワ・フィリポン監督/作家
1976年生まれ。コートジボワールからカリブ海地域へと移り、その後はフランスとカナダを行き来しながら成長する。フランス文学専攻で卒業後、2000 年に映画や TV アニメーション・シリーズの脚本家となり、2009 年に長編映画『Lullaby for Pi』(出演:フォレスト・ウィテカー、ルパート・フレンド、 クレマンス・ポエジー)で監督デビュー。『ミューン 月の守護者の伝説』の脚本を担当し、アレクサンドル・ヘボヤンと共同監督。同作品は複数の国際映画祭(東京、トロント、エレバンなど)で作品賞を受賞し、フランス作品の 2015 年海外興行収入において第 7 位となった。また、アカデミー賞受賞監督のグレン・キーンと短編『NEPHTALI』を共同監督した。その後、アニメーションスタジオ(ユービーアイソフト、ソニー・ピクチャーズなど)の映画の脚本に取り組んだ。また、フランスでベストセラーとなった『Mamie Luger』をはじめとする小説や漫画なども執筆し、うち2作品は映画化の話が進んでいる。
ロス・スチュアート監督
20年以上にわたり、絵画、イラスト、デザイン、アニメーション等の仕事に携わる。主にヴィジュアル開発とアート・ディレクションで活躍し、4作のアカデミー賞ノミネート作品に参加。『ブレンダンとケルズの秘密』でアート・ディレクター、『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』でコンセプト・アーティスト、ライカ・スタジオの『パラ・ノーマンブライス・ホローの謎』ではヴィジュアル開発を務めた。近年はアート・ディレクターから監督業に進出し、友人のアーティストで長年の共同制作者でもあるトム・ムーアと共に、『預言者』、最新の受賞作品であるカートゥーン・サルーンの長編『ウルフウォーカー』を制作した。また、フリーランスのコンセプチュアル・アーティストとして、世界中の数々のアニメーションや映画スタジオの受賞作品を手掛け、様々な出版社から絵本や文学作品を出版。アイルランドおよびイギリス全土で絵画が展示され、世界においてもコレクションとして所蔵されている。自然を愛し、樫の木の下に一日中でも喜んで座っている。
TAAF2022 コンペティション部門短編アニメーション 審査員
斎藤 朋之プロデューサー
1999年7月~2011年3月 読売テレビ アニメ事業部に所属。2011年4月~2021年12月 電通コンテンツビジネス・デザイン・センターに所属。TVアニメ、劇場版アニメ、ショートアニメ等、多くのアニメ作品に携わる。主なショートアニメ担当作品:『ぐでたま』『ころころコロニャ』『殿といっしょ』『たちゅまる』
松倉 友二JCスタッフ 取締役 チーフプロディーサー
1972年2月27日京都生まれ。1992年、J.C.STAFFに入社。その後、異例といえる20代の若さでプロデューサーを任され、劇場版、テレビシリーズ等ジャンルを問わず数々のアニメに携わる。プロデュースタイトル数は世界一と思われる。アニメ業界の前はゲーム業界で働いていた。代表作は数多くあり過ぎて絞れないので Wikipedia参照で。
モエラ・マルガンInstitut Artline 開発責任者
1994年、パリの国立高等装飾美術学校 (ENSAD) 卒業。初の短編 CGI アニメーション監督作品『Histoire de Crayon』は、SIGGRAPH 1996 に選出された。その後、10 年以上にわたって、CGI アーティストとして様々なプロジェクト(コマーシャル、ミュージックビデオ、ドキュメンタリー、シリーズ等)を手掛ける一方で、ENSAD の学生のプロジェクトを指導したり、ヴァランシエンヌの Supinfocom/Rubika で CGI を教えることにより教育の経験を積んだ。2003 年にはパリのディズニー社で、ディズニーとサルバドール・ダリの CGI 映画プロジェクト、『ディスティーノ』に貢献。2003 年 8 月から 2010年4月まで、パリ国立美術学校のデジタル部門を立ち上げ、運営した。2010年5月から2021年10月まで、パリの GOBELINS のアニメーション科主任。また、RECA(French Animation School Network)の副会長も務めた。2021 年 11 月より、新設の学校、クリエイティブ産業のためのオンライン・トレーニングに特化した Institut Artline の開発責任者。
オ・ソロアニメーション作家/監督
1990年韓国ソウル生まれ。日本札幌、沖縄で 91年から2000年まで9年の幼少時代を過ごす。韓国 Chungkang College of Cultural Industries にてアニメーションを専攻し卒業。アニメーションにおいては動きやタイミングにこだわりを持ち、短編作品『Afternoon Class』(2015), 『(OO)』(2017)を製作し、ANNECY, The Clermont-Ferrand, ZAGREB, Stuttgart, SIGRAPH Asia Tokyo などの様々な国際映画祭でコンペティション上映・受賞をする。『Afternoon Class』はアメリカ全土ツアー上映企画「18th Annual Animation Show of Shows」(2016)に選ばれ、PIXAR や Dream Works などのメジャースタジオで上映される。アニメーション作家・監督として、アニメーションスタジオ「トンコハウス」のソウル展示会のゲスト作家に選ばれショートアニメーションを展示、デンマークの映画祭「Viborg Animation Festival 2019」では Artist of the Year として現地滞在をしながら映画祭トレーラーの監督・ポスターデザインを担当、日本の映画祭 Digicon6 の特別国際アニメーション企画「Around and Around…2020」に韓国代表アーティストとして参加する。また、50万登録者ユーチューブチャンネル「OSRO」でアニメーションなどを更新している。現在アニメーション株式会社 OSRO代表をつとめ、企業とのシリーズアニメーションを共同企画・製作中。



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