東京アニメアワードフェスティバル2020

コンペティション部門 一次選考委員

COMPETITION

TAAF2020 コンペティション長編部門 一次選考委員

荒井 知恵アニメーター
文化学園大学 造形学部 准教授

アニメーションスタジオに勤務後、2002年よりフリーランス。 手描きアニメーター、イラストレーターとして仕事の傍ら、フリップブック、アニメーション映像等の制作を続ける。2006年より、フリップブックを愛する作家たちによるグループ展「ぱらぱらマンガ喫茶展」を企画、都内中心に各地で多数開催する。2015年より文化学園大学に勤務。日本アニメーション協会(JAA)、日本アニメーション学会(JSAS)会員。
コンペ選考は初めてで、勉強のつもりでエントリー作品を拝見しました。長編も種類や手法、スタッフの規模など「多様」の度合いが驚くほど広いことを思い知らされました。企画の切り口、デザイン、ストーリー、アニメートなど各作品で光る所が違うので、総合的に優劣をつけるのはとても難しかったです。

板津 匡覧アニメーション監督

アニメーション監督、アニメーター。1980年生まれ。主な参加作品に『パプリカ』(原画)、『電脳コイル』(原画/作画監督)、『風立ちぬ』(原画)、『百日紅〜Miss HOKUSAI』(キャラクターデザイン/作画監督)、『みつあみの神様』(監督/キャラクターデザイン/作画監督)、『ボールルームへようこそ』(監督)など。
アート、エンターテイメント、手描き、3Dと多彩な作品が選出できたと思います。どの作品もストーリー性やアニメートの技術の高さはもちろんですが、どんな国の人が観ても共感できる公共性の高い作品です。多くの方々に見て頂けることを期待します。

加藤 浩幸アニメーションプロデューサー

アニメーションプロデューサーとして、ポケットモンスターシリーズ。映画・二ノ国を制作。
2015年より、社内のデジタル作画のワークフローの構築に従事。
現在は、マレーシアに設立したデジタル作画スタジオ、OLM Asiaの立ち上げ及び制作管理も担当。
先進性、オリジナル性、大衆性、技術力の評価の基準に、商業ベースという観点を入れつつ一次選考をさせて頂きました。先進性やオリジナル性を意識して強いメッセージ性を出すと、エンターテイメント性が損なわれがちですが、今回バランスよい作品が多く驚きでした。世界中のアニメーションの力を感じることができました。

菊川 雄士読売テレビ放送株式会社
執行役員
コンテンツビジネスセンター長

1985年に読売テレビ放送に入社。カメラマンとしてバラエティー、スポーツ、ドラマなどの番組を担当。いくつかの部署を経て、2014年にアニメーション部長となり、全国ネットの土曜夕方やローカル深夜でのアニメ枠の企画選定、出資作品の検討を担当。
主な作品は、「名探偵コナン」「金田一少年の事件簿」「逆転裁判」「僕のヒーローアカデミア」「夜のヤッターマン」「タイムボカン」「オオカミ少女と黒王子」など。
初めての審査で、少々戸惑いましたが、楽しく視聴させていただきました。
メッセージ性の強いもの、ファミリーをターゲットにしたものなど、アニメの幅の広さ、奥深さをあらためて実感いたしました。選出された4作品は、まったく異なる手法、テイストですが、それぞれ心に残るアニメならでは作品です。

TAAF2020 コンペティション短編部門 一次選考委員

オカダシゲルストップモーションアニメーター

フリーランスのストップモーションアニメーター。テレビ番組やCM、ゲームなどの制作にコマ撮りアニメーターとして参加。コマ撮りの書籍の執筆やワークショップの講師も行う。主な参加作品としてBUMP OF CHICKEN 映像作品 「人形劇ギルド」、Netflix「リラックマとカオルさん」かある。
まず応募数の多さに驚きましたが、全体的なレベルの高さと、幅広い作品のジャンル、そして多彩なアニメーション手法に目を丸くしながら楽しく見ることが出来ました。
世界中から届いた見ごたえのあるアニメーション作品を楽しんでご覧頂きたいと思います。

面髙 さやか東京藝術大学大学院
映像研究科 アニメーション専攻 助教

大阪芸術大学大学院動態表現(映画・映像)専攻修了。2008年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の開設から教育研究助手として4年間勤務、2019年より同専攻助教。アニメーション制作を行いながら、アニメーション教育や短編アニメーションのプロデュースにも携わる。
世界中から応募されたたくさんの作品を楽しく拝見致しました。
その中でも、監督が伝えたいものが明快であったり、独自の映像表現を作り出したいという熱量を感じる作品が最後まで心に残り、いくつか選考させて頂きました。
是非映画祭でも観客のみなさんに楽しんで頂ければと思います。

木船 園子東京工芸大学
芸術学部 アニメーション学科 教授
アニメーション作家

1979年木船徳光とIKIFを結成し実験アニメーションの制作を始める。1990年頃からCG制作も手がけ、1997年IKIF+を発足。3DCGを主としたCGアニメーション制作に携わる。「ミニパト」「立喰師列伝」3DCG監督、映画ドラえもん「のび太のワンニャン時空伝」「のび太の新魔界大冒険」「のび太と緑の巨人伝」「新・のび太の新宇宙開拓史」、TV「毎日かあさん」OP、「本好きの下剋上」EDアニメーションのディレクション等を手がける。東京工芸大学教授。日本アニメーション協会理事。日本アニメーション学会会員。
デジタルがこなれてきて様々な素材や手法がミックスされた独自の世界観に目を見張り、多種多様な表現手法や扱うテーマに刺激を受け、作家の方々が魂を込め渾身の力を注いで作りあげた作品のメッセージに刺されながら、浴びるように拝見し選びに選んだ世界の短編アニメーションです。多くの方々に見ていただけたら嬉しいです。

佐藤 広大合同会社スタジオななほし代表
アニメーション監督

1981年大阪生まれ。バンタン映画映像学院卒業後、フリーの3DCGアニメーターとして活動を始め「KAKURENBO」や「九十九」ではアニメーターとして参加、「FREEDOM」や「ヒピラくん」や「ラララ ララちゃん」ではCGI監督を務める。
2016年にスタジオななほしをたちあげ、「ありんこヘポ」を自主制作した後、「えんぎもん」では監督を務める。
今回のTAFFの短編コンペは世界67の国と地域からの応募があり、多様性に満ちた内容でした。
短編アニメーションは作り手を通して世界の今の空気を伝えてくれます。
90分で10コもの世界に触れられる体験ってそうないと思うので、アニメーションを楽しみつつ世界の今の空気を感じてみてはいかがでしょうか?

田中 千義株式会社スタジオジブリ
事業開発部プロデューサー

1963年、北海道生まれ。1987年「火垂るの墓」に制作進行で参加。完成後漫画関係の出版社に入社。漫画情報誌の編集を担当する。1991年再びジブリへ移り、以後「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」等で制作デスク、「ホーホケキョ となりの山田くん」では監督助手を務める。その後、東京都現代美術館の展示に関わり、「ディズニーアート展」、「スタジオジブリレイアウト展」「メアリー・ブレア展」等の展示を企画・制作。今夏、国立東京近代美術館で開催された「高畑勲展」では企画構成を担当、現在はスタジオジブリ事業開発部 プロデューサー。
年々作品のクオリティが上がり、作品本数も多くなっている為、選考にはかなりの時間を要しました。その甲斐あって良い作品が最終選考に残ったと思います。多くの国から応募がありましたが、それぞれの国の環境、政治情勢が反映された力作がそろっています。ただ日本の映画祭にも関わらず日本人の作品が1作品だったのは残念でなりません。

富岡 秀行株式会社サンライズ 顧問

1982年(株)日本サンライズ(現サンライズ)入社
「装甲騎兵ボトムズ」で制作進行、その後製作デスク、プロデューサーで数多くの制作に携わり、2002年より取締役。
代表作「ガンダムW」「犬夜叉」「劇場版ダーティペア」「∀ガンダム」「焼きたて!!ジャぱん」他多数。
昨年度は長編で、今年度は短編の一次選考委員を務めさせて頂きました。
今までの長いアニメ人生の中でも、短期間でこれだけの多くの作品を見ることは初めてで、とても貴重な経験をさせて頂き、勉強になりました。
皆さんに楽しんでいただけると幸いです。

藤田 裕介株式会社NHKエンタープライズ
プロデューサー

1986年、茨城県生まれ。2010年、NHKエンタープライズに入社。入社当初はドラマ部に所属し、助監督・演出業務を担当する。2013年、社内異動により、アニメ事業のプロデューサーとなる。2014年からは高橋留美子氏の人気マンガを原作としたアニメ「境界のRINNE」シリーズを担当。その後、フランスの少年マンガ「ラディアン」や週刊少年チャンピオンの人気連載作品「魔入りました!入間くん」のアニメ化を企画、プロデュースを行う。
嬉しい悲鳴が止まらない一次選考でした。
想像を超えた数の応募があり、それら一つ一つに、触れれば火傷してしまいそうなほどの情熱が込められていたからです。すでに洗練されている作品もあれば、まだ荒削りな作品もありました。ただ、そのすべてに「すごい」や「素晴らしい」では形容しがたい“熱”を感じました。

見里 朝希アニメーション監督

東京都生まれ。ストップモーションを得意とし、コンセプトアートや絵コンテ、美術制作なども幅広く手掛ける。2016年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。2018年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。『あたしだけをみて』(2016)や『マイリトルゴート』(2018)はアカデミー賞公認のSHORT SHORTS FILM FESTIVALで優秀賞・東京都知事賞受賞をはじめ、国内外の映画祭で多数の賞を受賞。現在、アニメーション監督としてTVシリーズなどを制作中。
初めて審査員をやらせて頂き、世界中から応募された既に素晴らしい作品たちの中から、更に厳選していくことの難しさを知りました。想いや表現方法が多種多様で、こだわりを貫いた作品が非常に多かったからです。選考会でも色んな方々の意見が聞けて大変勉強になりました。驚きの作品を観客方に共有できることが楽しみです。
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