TAAF2025 コンペティション部門 ノミネート作品決定！

TAAF2025 コンペティション部門ノミネート作品決定！

2024/12/26

毎年、世界各国から優秀な作品が多数応募されるTAAFのコンペティション部門。本年度の長編アニメーションは26の国と地域から応募された34作品（昨年32作品）より、4作品がノミネート。短編アニメーションは70の国と地域から応募された997作品（昨年962作品）より、26作品がノミネートになりました！

一次選考委員のご紹介は下記からご覧ください。

TAAF2025 一次選考委員

長編アニメーションノミネート作品

ボートインザガーデン
A Boat in the Garden

監督：Jean-François Laguionie
ルクセンブルグフランス/1時間15分/2024年

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
「あっ、鋸を押してる」と気づくと、嬉しくてたまりませんでした。西欧の鋸の刃は立てる方向が日本とは逆です。だから、西欧の鋸や肉切りナイフは押して使います。
こんな些細な日常の動作を、手描きのアニメーションで緻密に表現してくれています。
1950年代のフランスを舞台に、庭でボート作りを始めてしまった両親、それに戸惑う息子の姿が丁寧に描かれています。日々の暮らしの中で長い時間を掛け、人は熟成されて育つんですね。

クラリスの夢
Clarice’s Dream

監督：Guto Bicalho, Fernando Gutiérrez
ブラジル/1時間23分/2023年

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
ブラジルの作品で、カリカチュアされたデザインと大胆なカットアウトの手法が特徴です。夜の町を手引き車で、廃品を回収して歩く父。クラリスは、夕方になると、その日の待ち合わせ場所でこの車に乗り込み、荷台のベッドで寝ます。そこでは、本来の生業であったと思われる人形芝居の人形たちが彼女を迎えてくれます。
病気で亡くなった妻を捜すかのように、家を捨て、毎夜、手引き車で町を巡り続ける父とその娘の話しです。

アンジェロと不思議の森
Into the Wonderwoods

監督：Vincent Paronnaud, Alexis Ducord
フランス/1時間22分/2024年

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
誰もが楽しめるエンタテインメント作品です。危篤のお祖母さんの許に向かうアンジェロ一家。しかし、アンジェロだけが途中ではぐれてしまい、不思議な森に入り込んでしまいます。ここから先は、どうぞ見てのお楽しみ。３D版クレヨンしんちゃんみたいな笑い満載の長編です。

ペリカンブルー
Pelikan Blue

監督：László Csáki
ハンガリー/1時間20分/2023年

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
日本の事務インクは濃紺青あるいは黒が殆どだったと思います。ところがペリカン社のブルーのインクは、澄んだ蒼い色でした。この作品は1990年代ハンガリーの実録犯罪物語りです。国境を越える自由を与えられたものの外国に行く資金の無い若者たちが見つけ出した無賃乗車の方法とは…。『ペリカンブルー』がキーワードです。僕も昔このインクを使っていましたが、あの透明感のあるきれいな蒼色を思い出し、自由を感じてしまいました。

短編アニメーションノミネート作品

スロット1　家族向け

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
是非、小さなお子さんと一緒にご覧ください。見ているだけで楽しく温かくなれる作品ばかりです。日本、ヨーロッパ、北米、南米とそれぞれの地域の醸し出す雰囲気にどっぷり浸かって、映画館で世界を感じてください。

干支新年会
Happy New Year

監督：村本咲

日本 / 03分21秒 / 2023年
クマと鳥
The Bear and the Bird

監督：Marie Caudry

フランス / 26分35秒 / 2023年
クロスステッチ
Criss Cross

監督：Nina Rybárová, Tomáš Rybár

スロバキアチェコ / 07分59秒 / 2023年
赤
Red

監督：Elif Boyacioglu

カナダ / 01分52秒 / 2024年
バタフライ
Butterfly

監督：Suncana Brkulj

クロアチアデンマーク / 08分07秒 / 2024年
リナ
Lina

監督：Margarida Madeira

ポルトガル / 08分03秒 / 2024年
トランペットボイス
Trumpet Voice

監督：Pilar Smoje Gueico, David Monarte Serna

チリ / 12分11秒 / 2023年
ヨビとアマリ
Yobi and Amari: Story of Spares

監督：比留間未桜

日本 / 11分30秒 / 2024年
周りが見えない女の子
The Girl with the Occupied Eyes

監督：André Carrilho

ポルトガル / 07分55秒 / 2024年

スロット2　中学生以上向け

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
今年は少しだけ視聴可能年齢が上がってしまったかもしれません。社会や会社でのプレッシャー、人との出会いや別れといった、誰もが直面する問題に切り込んだ作品ばかりです。簡単な解決策はないので、一緒に考えるしかないですね。

ボックス
Box

監督：Aline Schoch

スイス / 08分01秒 / 2024年
羊に誘われて
Sheep Out

監督：Zofia Klamka

ポーランド / 08分08秒 / 2023年
一人ぼっちの洗濯
Loneliness & Laundry

監督：Jonny Eveson

イギリス / 10分00秒 / 2024年
次は？
Next?

監督：Christel Guibert

フランスベルギー / 09分00秒 / 2024年
ダイアリーブース
Diary Booth

監督：Ryu Jireh, Shim Woomin

韓国 / 06分46秒 / 2023年
木々の秘密
The Shyness of Trees

監督：Bingqing Shu, Maud Le Bras, Simin He, Loïck Du Plessis D’argentré, Sofiia Chuikovska, Lina Han, Jiaxin Huang

フランスウクライナ中国 / 08分56秒 / 2024年
スナック『猫』
Snack Cat

監督：Choi Inye

韓国 / 02分44秒 / 2023年
蛍
The Fireflies

監督：Loïs Angilella, Léa Faynel, Ambre Fournier, Clémentine Gabard, Hannah Gozlan, Claire Represa, Emilie Richard, Mathieu Staropoli, Maïa Xueref

フランス / 06分35秒 / 2024年
3人姉妹
The Three Sisters

監督：Timur Kognov

キプロス / 14分30秒 / 2024年
慢性化
Chronicity

監督：Aleta Rajič

ボスニア・ヘルツェゴビナ / 03分25秒 / 2024年

スロット3　成人向け

≪フェスティバルディレクターからのコメント≫
性、暴力、社会格差に根差した人間の醜さを掘り起こした作品が多くなっています。どれも力作で、短編としては長めの尺ですが、飽きさせずに見せてくれます。このスロットを見ていると、知らないうちに肩に力がはいって来るんじゃないでしょうか。

道
The Path

監督：Marie Vieillevie

フランス / 14分59秒 / 2024年
奴隷
Slave

監督：Liu Di

中国 / 26分55秒 / 2024年
ビッチ
La Perra

監督：Carla Melo Gampert

フランスコロンビア / 14分05秒 / 2023年
いつものルート
The Route

監督：Babak Beigi

イラン / 19分18秒 / 2024年
3羽の鳥
Three Birds

監督：Zarja Menart

スロベニアクロアチア / 08分18秒 / 2024年
ゴミ
Trash

監督：Gregory Bouzid, Maxime Crançon, Robin Delaporte, Mattéo Durand, Romain Fleischer, Alexis Le Ral, Margaux Lutz, Fanny Vecchie

フランス / 06分51秒 / 2024年
ピエトラ
Pietra

監督：Cynthia Levitan

スペインポルトガルポーランドブラジルリトアニア / 13分00秒 / 2024年

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